2010年10月28日木曜日

Back in My Roots

どうもこんにちわ

ツイッターアカウント新しくしてみたけどそんなに代わり映えしなくて笑っちゃった!
Xiです。
右手に見えます鯉ちゃんに愛の餌やりをよろしくお願いします。

さて今回は今久しいアルバムを耳に入れて、少しノスタルジックな気分ってのもあり、
自分の音楽のルーツの一つとも言えるある音源との思い出を語ろうと思います。




João Gilberto / Águas de Março(3月の水)

このアルバム、自分の人生においては最も付き合いが長い一枚でもあります。
この前23歳になった僕ですが、おそらくは3,4歳の頃から、おやじのガレージで聴いてたと思います。
このアルバムに対しての幼いながらに感じた感覚は「暑い」でした。
親父が夏場にとにかく涼むという理由でかけていたことででしょうか、この曲が流れる日はいつも暑かったように感じました。

小学生に上がり始めた頃、レコードプレーヤーと共にこのアルバムを親父に与えられました。
理由は「お前がいつも口ずさむのはこのアルバムに入っているよ」という理由でした。
この頃は派手なものやヒーロー物が好きで
「レコードプレーヤーとマイケル・ジャクソンのレコードが欲しい!」と言ったのにこのレコードを渡され非常にご立腹だった自分を覚えています。
それでも他にカセットデッキを持っていたわけでもなく僕はそれから半年後にマイケル・ジャクソンのスリラーのレコードをもらうまでずっとこのアルバムを聴いていました。
そのときはこの曲に関してなんら感情を抱かなかったように感じます。
ただそこにあったからという理由だけだったとおもいます。

小学校の高学年になった頃に始めてこのアルバムのよさに気づきました。
ギターとボーカルの相性、哀愁ただようコード
姉からもらったCDプレーヤーお古の横にあったレコードプレーヤーに気づけば置いてありました。このころには親父の洗脳も実ってか、すでにブラジル音楽の虜でした。

中学に入り、かっこつけて彼女を家に連れてきた時や
高校に入り、受験が始まって困り果ててた頃も
いつもこのアルバムがあったと思います。
そりゃもちろん、コレ以外にももっとロックやジャズ、ファンクジャムなどもたくさん買ったし聴きましたが。やっぱりこれが一番馴染みがあります。
自分のルーツはブラジル音楽なんだなと、これを聴く度に感じます。

年代が変わるたびにこの曲に対する印象も刻々と変化しています。
今この曲に感じるのは懐郷心にも似た気持ちです。
でも数年後にはどうなってることやら・・・・・・・
だから楽しみで何度も聴くようになってしまったのかもしれません。

僕は今名ばかりではありますがDJをしています。
ジャンルは主にハウス、ソウル、ディスコクラシックスです。
これらのジャンル全てに僕が感じるのはブラックミュージックの魂とも言える「黒さ」です。
そういう曲を好んで選んでいる節があるのですがそこを嗅ぎとっているのは確かです。

でも

その「黒さ」は僕が音楽を語るときの柱にはなりません

”まだ”というべきかもしれません。

やっぱり僕の中にあるのはブラジル音楽なんです。
親夫婦が20年間連れ添って生活し、そこにあった音楽に惚れ込み、集め、
幼い僕に託したブラジル音楽がルーツなんです。
だから僕は選曲の仕方が変なのかも、いい意味でも、悪い意味でも。

でも後悔もなければ、むしろ感謝の念しかないと思います。
そのルーツを背骨に誰にも似ない音楽と喜びを!

Back in My Roots

数年後、またこのアルバムの話をしたい。
どう変わってるか、どう成長したかを確かめるために

João Gilberto - É Preciso Perdoar













~おまけ~

ブラジル音楽が好きな僕にはこの曲がすごくたまらないです

Toco - Outro Lugar